不在・の・ようなもの?

の・ようなもの のようなもの (http://no-younamono.jp/)

新宿ピカデリーにて鑑賞。
で、


ああ、森田監督はもう居ないのだな。


いや、本当にそう思ってしまったよ。
オリジナルの「の・ようなもの」から出ている人も、今回から登場してきた人もも、いかにも森田作品に出そうな人たちが揃っていて、それらの人達の言動も森田作品っぽい。さらに、登場人物が微妙に「鉄」を思わせる感じも森田作品っぽい。でもって、その他諸々の微妙なくすぐりも森田監督っぽい


けど、やっぱり、ちょっと違う。


同じ様な人達が同じ様な物語を紡いでいるのだけど、やっぱり違う。
決定的に違いそうなのは、初期の森田作品にあった一寸奇を衒った感じの映像が殆ど無い事かも。(尤も晩年の作品ではかなり控えめになってはいたけど)


うーむ。


単体の映画そのものとしては昔ながらの良い感じの日本映画で普通に面白いのだけど、やっぱり森田監督の不在を思い出してしまうのは、如何ともしがたい。という感じ。


ともあれ、「の・ようなもの」を観た事のある人は必見ではあると思う。という意味でオススメ。