まほろ駅前狂騒曲 (http://www.mahoro-movie.jp/)
ヒューマントラストシネマ有楽町にて鑑賞。
で、
ああ、映画版はこういう感じだったな。
という感じ。
このシリーズは最初の映画版の多田便利軒からTV版の番外地に続いてたシリーズなのだけど、作品のテイストは結構違ってた。というのを思い出した。(苦笑)
映画版は過去のしがらみの話が結構あったんだなぁ。という感じ。
この辺りは映画版の大森立嗣監督とテレビ版の大根仁監督のエピソードの取捨選択の好みの違いなんだろうなぁ。
で、まあ、今回も前の映画版と同じように良い感じで二人の話で、多田と行天の子供に対する考え方のベースだったり違いだったりが結構浮き彫りになってて面白かった。
というか、行天役の松田龍平の子供に対するぎこちない感じがエラく巧かった。本当に子供が苦手みたいに見える。実際の生活では既に子供が居るので慣れていない事は無いのだろうけど、それを全く感じさせないようなぎこちなさを表現出来てて凄く巧い。
それと、無農薬野菜を作る人達とヤクザとプッシャー*1と老人達(?)の関係が組み合わさって、結構なトラブルに発展する展開は割と面白かった。この部分に比べると子供と親(というか大人)の話はちょっと付け足しっぽく見えなくも無い。(苦笑)
さらに、ちょっと気になる演出も結構有って、そこはちょっと残念。
例えば、某所の某所業を盗撮する場面が有るのだけど、その手段と言うか方法とか撮られる側の反応とか、全体的におかしくないか? という感じがした。それと、多田が行天にとある事を告白するまで、何度も同じような事を繰り返す演出はちょっと冗長な気がした。コレ繰り返す必要あったかなぁ? と言う感じ。
松田龍平の演技が非常に良かっただけに、この編はちょっと残念だった。
とは言え、全体の雰囲気は前の多田便利軒を綺麗に継承しているので、そっちが好きな方には普通にオススメ。
P.S.:
しかし、行天の喋り方って結構伝染するね。ああいう風に喋ると楽そうだもんな。
*1:麻薬の売人
