ヤクザはつらいよ(?)

アウトレイジ ビヨンド (http://wwws.warnerbros.co.jp/outrage2/)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
で、


いやー、面白い!!


前作アウトレイジの時も思ったけど、ヤクザの世界をリアルに描けば描くほどコントみたいになるね。やっぱり。
ただ、前作よりコントっぽいパートは少なめ。けど、やっぱりスクリーンの中で人が必死に生きていると、そこには「笑い」がジワジワと漏れ出してくる感じ。うむむ。
で、今回は前作と違って単純なバイオレンス描写から複雑な心理戦というか情報戦に変わった感じがする。尤も沢山人が死ぬのは変わらないけど(苦笑)。誰が死ぬとか書くともれなくネタバレだけど、まあ前作よりもカタルシス方面(?)は良い感じ。


前作のラストで死んだと思われてたビートたけし演じる大友は普通に生きてただけじゃなくて、物語上でたった一人だけ達観した「特別な存在」になってた。前作終盤にもその気配はあったのだけど、もう心底ヤクザの世界がイヤになってる…にも関わらずその世界に関わらざるを得なくなる感じが良い感じ。前作で開き直ってヤクザ映画を作った監督自身の心情が出てるのかも知れない。とか思った。
そうそう、今回も徹底してヤクザ以外の人を死なせないのね。これは北野監督なりの良識の部分の様な感じ。


とか、とりとめの無い事をつらつら書いてもこの微妙な面白さは伝わらんか(苦笑)。
とにかく、前作を観て楽しめた人には確実に面白いと思う。オススメ。