痛みと真実

KOTOKO (http://www.kotoko-movie.com/)

テアトル新宿にて鑑賞。
で、


凄い映画ではあるけれど…。


けど、痛い、イタイ。
いろいろと評価に困る映画。
しょっぱなから幻覚、リストカット、妄想、そして子供。もう序盤だけでお腹一杯という位「彼女の病み」を詰め込んだ感じなのだけど、スクリーンから目が離せない。
なんつーか、Coccoの圧倒的な存在感が凄すぎる所為もあるのだけど、この映画は最後の最後まで「真実」が見えない感じがするからなのかも知れんね。
この映画ではほぼ主人公の一人称目線なのだけど、最初に幻覚や妄想に捕らわれてるのが明示されているので、所謂「信頼できない語り手」になってる。だから最後まで真実は見えない。本当に彼は存在していたのか? いや、そもそも子供は? いや本当に彼女は社会生活を営んでいたの?
いやはや、不思議な映画。
うん。凄いけど評価が難しい。


と言う訳なので、何も判らんだろうけど、判らないまま観に行くと良いと思います。
ただし、妊娠中の人や小さな子供のいる人、それと血が苦手な人は避けた方が良いかも。