実話+ファタジー?

殿、利息でござる! (http://tono-gozaru.jp/)

TOHOシネマズ日本橋にて鑑賞。
で、


江戸時代は良くも悪くも時間がかかるなぁ。


とか思った。(苦笑)
いや、本当に場面々々で当たり前の様に「翌年」になってしまうんだな。数えてなかったけど実際に元のアイデアが生まれてから実際に大名から利息が得られる様になるまで結構な年数がかかってる。
てか、まあ元が実話なので、そこはしょうがないのだけど、だとすると実際に問題が解決されるまでに結構色んな出来事もあろうかとも思うのだけど、そこは割と割愛されてた。
というか、たぶん史実としては記録が無いんだと思う。
これってば、この映画のちょっとした弱点であり、ドラマを作り込める余地であったりもするのかも。
たぶん、実際に記録に残ってるのは、町民がかき集めたお金を武士が借り受けてその利息を町民の負担を軽減する為に使っていた。という、だけだと思う。
そこに至るまでのドラマの部分は、割とファンタジーという感じもして、ちょっとリアリティに欠ける部分も結構あった。なので、この映画を実話と言い切ってしまうのは、ちょっと難しい感じもする。


とはいえ、庶民とお上の対立でも共闘でもない微妙な関係を巧く描いていて、結構面白く観れた。


個人的には、ちょっと前に観た「超高速!参勤交代」と出演者とキャラクター(厳密には役柄は違う)が重なっているのが、ちょっとばかり気になった。ある意味、江戸時代のこういう人達を演じられる人が限られているのかもしれないという感じもする。


ともあれ、実話からアイデアを得て創られた人情喜劇としては面白かったので、割とオススメ。