三谷史観を受け身で観る

清須会議 (http://www.kiyosukaigi.com/)

いつものユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
で、

なんも考えずに、ダラっと観ると面白いね。


そう思う。
まあ、無駄にチョイ役まで豪華過ぎて話の焦点がボケないかとか、相当に三谷史観が入ってるとか、徹底して秀吉が老獪に事を進めて勝つだけの映画とか*1、色々気にならない事も無いではないのだけど、ダラっと流れに任せて観るには結構面白かったです。うん。
でも、これだけはやっぱり気になってしょうがないんだけど、三谷監督ってどうしても舞台出身というのが抜けきれてない気がするのね。どうしても、舞台風の派手な演技が多くなってた。他の映画ではちゃんと抑えた演技を巧くこなす役者さんもそうなっているということは、やっぱりこれは監督の演出なんだろうなぁ。
でも、その中で丹羽長秀役の小日向文世だけは、抑えた演技が非常に良かった。映画賞の主演男優賞とか貰えそうな凄い演技だった。てか、結局この人の行動が勝敗を左右した部分もあるので助演ではなくて実質主演と言っても良いと思う。
あと、個人的には寧役の中谷美紀がとても魅力的で良かった。中谷美紀もこういう演技するんだなぁ。とか思ってしまった。
これはちょっとネタバレになるかも、というか、前出の三谷史観になるのかもしれないけど、松姫の扱いが思いの外大きかったね。役の大きさに対して剛力彩芽の演技力はちょっと貫録不足といった感も有るけど、これは最後まで見て初めてそう思うレベルなので、劇中はさほど気にならなかった。


ともあれ、深く考えずに観るぶんには充分面白かったです。普通にオススメ。

*1:史実だからネタバレとは言われないよね?(笑)