母の背中で聴いた歌を道連れに

ロマンス (http://movie-romance.com)

ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞。
で、


企画モノっぽいアレを普通に面白くしちゃうタナダユキ監督の手腕が良い。


ヒドイ言い方かもしれんが、褒めてます。(笑)
いや、普通に面白かったデスよ。
おそらくは、小田急をスポンサーにして、(未だに元AKBとか言われちゃう)大島優子で一本「百万円と苦虫女」みたいなヤツをお願いします! とかの注文が有ったと思う(勝手な事を言ってます)んだけど、それをまあ非常に旨く料理して、普通に面白い映画に仕上げる手腕は凄いと思う。
正直なところ、大島優子と言う女優さんは「紙の月」で割と高く評価されていたけど、個人的にはあまりピンと来てなかったし、今もまだピンと来てないんだけど(マテ)、この映画では微妙な所も大倉孝二の快演と演出で上手く仕上げている感じがする。
てか、大倉孝二は凄く大倉孝二してて、全く演技していない感じは凄く良かった。(褒めてます)
でまあ、メタな話ばかりだとアレなので、ストーリーの話でも…と思ったけど、公式サイトや予告編を観てしまえば話的には、ほぼそのままなので、あまり語ることも無いな。(笑)ただ、大倉孝二を映画プロデューサー役にした事による、恐らくは監督自身の見解や体験だと思われるネタが要所要所で結構笑わせてくれる。それ以外でも、深刻で感傷的になるシーンで、物語の軸をズラす様なくすぐりを挿入して笑わせる部分が結構あって、まあ正直クスクス笑いは結構出てた。特に、主演の二人が泣いていたのにジワジワと笑いのツボが刺激されて、二人とも笑い出すシーンの間が絶妙で、こっちまでスクリーンの中の二人にシンクロするように笑い出してしまったよ。(笑)


ともあれ、普通に鑑賞後の後味が良い映画に仕上がっていると思う。オススメ。