ダーク・ヒーロー誕生譚

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ (http://www.zaziefilms.com/jeegmovie/)

ヒューマントラストシネマ有楽町にて鑑賞。
で、


キック・アスでもマーベル・ヒーローでもない、ダーク・ヒーロー誕生譚


という感じ。
インスパイア元の鋼鉄ジーグは幼少の頃に観たような観なかったような…という認識。むしろ、マグネットの球体関節を使った画期的なオモチャとしての印象が強い。私自身は持ってなかったけど、持ってた友達が何人か居た記憶。
という程度なので、ぶっちゃけ鋼鉄ジーグのストーリーはこの映画の鑑賞後にWikipediaで見たので、まあ何も知らんで観に行ったと言って良いと思う。¥


という前置きはともかく、この映画、割とちゃんとした「ヒーロー映画」だ。主人公は行き詰まり感漂うチンピラだったり、アレな廃棄物に曝されてスーパー・パワーを獲得したり、力の使い道が分からなかったり、アレでアレなきっかけで「正義」に目覚めてしまったり…。とまあ、わりとベタだ。


けど、それをお子様ランチにもマーベル・ヒーロー的にもキック・アス的にもなっていないのは、背景となる舞台が、まあ嫌な感じにリアルだからという感じ。
逃げる主人公が暴力反対デモのど真ん中を暴力から逃れる為に逃げ回る辺りは、しょってから嫌味な展開。それ以降も、まあ理不尽で嫌な展開が多い。なるほど、これは PG12だわ、という感じ。


あとはネタバレになりそうなのでこのくらいにするけど、とりあえず、まあリアルかつダークなヒーロー物としては割と傑作だと思う。オススメ。