DMC

デトロイト・メタル・シティ (http://www.go-to-dmc.jp/index.html)

テアトルダイヤにて鑑賞。
例によって原作は読んでいない(苦笑)。
アイデン&ティティと同じように自分の音楽とウケる音楽の狭間で悩む物語なんだけど、そこはそれ原作はギャグ漫画なので、それほど深くはならず。という感じ。なによりも決定的に違うのは、音楽やバンドへの「幻想」がまだ僅かに生きてる感じのする演出になっている事。これはアイデン&ティティの方は田口トモロヲ監督がばちかぶりのヴォーカルとしてそのあたりの内状を非常に良く知っているという所が一番の違いとして現れているのかもしれない。
で、松山ケンイチ君は期待以上に「マンガ」(笑)。原作もクネクネしてるんだろうけど、そこまでクネクネするとギャグとしてもちょっとどうか?
というか、ギャグ的な場面は全般的にスベってる(笑)。どちらかというと、ギャグよりも主人公が自分の希望とは違う「求められる自分」を認めるまでの話になっている。で、それはそれで良く出来ている感じなんだけど、ギャグを期待して観に行った人には辛いかも。
加藤ローサさんはこう言ってしまうとなんだが「いつもの加藤ローサ」。この人は意外に映画出演歴は多いんだけど、どの映画みても同じ感じの役ばかりな気がする。本人がそうなのか周りの扱いがそうなのかは判らないけど。(外見によるイメージが固まりすぎるとこうなるんだろうか?)
そういえば、宮崎美子さんもいつもの「お母さんモードの宮崎美子」(笑)。最近この人はいろんな人の「お母さん」をやってるのね。でも流石に上手い。
で、もう松雪さんがノリノリで良い(笑)。この人はこーゆー役だと生き生きしてる気がする。そういえば、SABU 監督の「DRIVE」でもパンクロッカーやってたな。
そうそう忘れちゃ行けないジーン・シモンズ…、うーん、デブでオヤジだ…時間って残酷だなぁ(苦笑)。個人的には KISS のメイクで出て欲しかったけど、松ケンを目当てで観に行った女子はまず KISS もジーン・シモンズなんて知らんよなぁ。(私とて直撃世代ではないし)


全般的にバンド・ムービーが好きだけどアイデン&ティティが重いと感じる人にはオススメ。かな?