バクマン。 (http://bakuman-movie.com)
ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
例によって原作は読んでいない。(えっ?)
で、
おおお、なんか PV とか DJプレイっぽい映画だなぁ。
と言う感じ。
面白いと言うより、観てて楽しいタイプの映画。と言うのも、ただひたすら漫画を描くシーンになると、延々音楽が鳴ってPV的にオサレな映像が続く場面が、やたら多い。その間ストーリーはほぼ停止するので、映画的な面白さからは遠ざかるのだけど、ちょっと凝ったミュージックビデオを鑑賞している様な楽しさは有る。そこをどう捉えるかは割と意見が分かれるかもしれない。
ストーリー的には、まあジャンプらしい(?)王道の「努力、友情」まではまあそうなんだけど、「勝利」はどうだろう? と言う感じもしないでもない。
と言うか、コレ、えらく登場人物が少ない。でもって登場する場面と言うか場所も相当少ない。たぶん全体の半分以上の場面は編集部と漫画を描く仕事場だと思う。鑑賞後に原作のストーリーやらをちょっと調べたら、本当はもっと登場人物も多くて描く漫画ももっと多いのね。そこを大きく刈り込んで主人公二人の漫画家デビューから最初の連載までの話に限定したみたい。なので、正直内容は薄く成ってるとは思うんだけど、そのお陰で話のテンポが増してて、それまた「楽しい感」に寄与していると思う。
ただ、前述のミュージックビデオ的な部分をちょこっと削ってストーリーをもうちょっと深くしても良かったかもなぁ。と言う気もする。この辺は物語のテンポと深さのトレードオフっぽいので、一概には言えないけど。
あ、それと、ラストのスタッフロールはちゃんと観た方が良いかも。ぼーっとしてると見逃す「仕掛け」が有って、まあこんなに凝ってるスタッフロールも珍しいと思う。これはちょっと必見。
ともあれ、何も考えずにミュージックビデオ的に楽しい映画を観るのであれば、わりとオススメ。