子育てファンタジー

うさぎドロップ (http://www.usagi-drop.com/)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
例によって、原作は読んでいないしアニメ版も見ていない。
と言うか、すごく久しぶりのSABU監督作品という視点で見たのだけど…。


いやー、変われば変わるもんだな。(しみじみ)


以前ほど「この話が撮りたい」というギラギラするような創作意欲は感じられなくなってきたけど、普通に巧い監督になってた。
本人にとっては良かったのかもしれんけど、個人的には突っ走ってた頃のSABU監督が懐かしい感じ。
とは言え、好き勝手に話を作るとまた「ドジな銀行強盗」の話になっちゃうかもしれないんだけど(苦笑)。*1


で、この映画だけど…普通に良い話だなぁ。と言う感じ。
実際に子育てしている人からすれば現実はそんなもんじゃないんだろうけど、そこはまあファンタジーだからねぇ。このくらいは夢を見ないとな。
主演の松山ケンイチに関しては、良くも悪くも安心して見てられる。というか期待をしようともしなくとも普通にその役の人に化けてしまう感じ。もう俺はこの人がどんな役をやっても私は驚かない(苦笑)。
もう一人の主役の芦田愛菜ちゃんに関しては、まあえらいこと器用だなぁ。という感じ。テレビドラマはあまり観ないのでこの子の演技をちゃんと見たのは初めてなのだけど、一般に言われているほど美少女顔じゃないのな。むしろ顔を崩して表情を作るのが巧い印象。私見だけど成長したらクロエ・グレース・モレッツみたいな、ちょっと癖の有る顔になりそう。まあ、何にしても器用だわ。
ともあれ、見る前はこの話で2時間もたせるかなぁ? とか思ってたけど、いやいや、見ている人をちゃんと最後まで連れてってくれる映画だった。
子育てファンタジー的な味付けが嫌でなければ、割とオススメ。

*1:SABU監督作品は銀行強盗の話が異常に多いです。