ギャグ漫画は難しい

聖☆おにいさん (http://www.saint023.com/)

シネ・リーブル池袋にて鑑賞。
例によって原作は読んでいない…けど、まあ大まかな設定くらいは知っている。
で、


絶賛してる人には申し訳ないけど、ぶっちゃけスベってると思う…。*1


えーと、多分漫画として読むとそれなりに面白そうなネタなのだけど、それをアニメにすると、どうにもこうにもスベってしまう印象。
いや、ギャグ漫画をアニメにするって相当難しいんだなぁ。とか思ってしまった。


折角ブッダとイエスなんだから、もっとディープな宗教ネタが有っても良さそうなんだけど、それは無し。
まあ、確かにディープな宗教ネタを出すとついてこれない人が出たり、子供がわからなかったりするのかも知れないけど、ついてこれない人に阿ってつまらなくなるよりもずっとマシだと思うし、元々が子供向け漫画誌の連載じゃないしね。
と言うか、笑いって全ての人に受け入れられようとすると、とんでもなく陳腐な着地になっちゃう気がする。それこそ、万人に受け入れられようとすると宇多丸氏がラジオで良く言ってる「ベロベロバー」の笑いになっちゃう気がする。
で、その万人が理解できるように限定したギャグも、確実にテンポが悪い感じ。劇中は何度も「うーん、言いたい事は分るけど、この間じゃ笑えないよなぁ」と思った。
それと、映画として尺が足りなかったんだか知らんけど、地元の子供達とのパートがえらく陳腐なのに長々見せられて困ってしまった(苦笑)。このパート、もっと短くても良かった気がする。
って、今でさえ90分なのか…。これを短くしたら60分位になっちゃうな。でも、ぶっちゃけ長く感じたからなぁ…。*2


という具合なので、基本人には薦めません…が、全編を通してブッダとイエスが「ホモのカップル」にしか見えないので、そっち系の妄想を嗜む御方には相当楽しめそうな気はします。(笑)

*1:絶賛してる人が居るんだよね。中々謎だな。

*2:ええ、退屈でしたよ(苦笑)。