皆殺しのキタノ(?)

アウトレイジ (http://office-kitano.co.jp/outrage/)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
おお!! 面白い!
非常にリアルかつドライに作られた現代風のヤクザ映画なのだけど…こう思うのは私だけじゃないと思うんだけど、これ、コントっぽい(笑)。
いや、ヤクザ達の行動をリアルに描けば描くほど、深刻に描けば描くほど、そこに現れる物語はコントに近づいていってしまうという感じ。
ただ、それを打ち消すようにリアルかつ残酷な暴力描写が入っているので、これがコントではないという体裁になってはいる…けど、やっぱり要所々々で一瞬吹き出してしまう事がある。
真剣に、真面目に行動する人間の様は、限りなくコントに近付いてしまうのかもしれない。
たぶん、この映画から暴力描写を削ると、それはそのままヤクザコントになるんだろう。


それにしても、ヤクザの世界というのはカタギの世界より面倒かつ厄介なモノだな。(苦笑)


そうそう、この映画、今風のヤクザ映画にも関わらず、ドラッグの売買を割と否定的に見てるのな。バンバン人は殺すけど(笑)。まあ、この辺は監督の美意識の部分なのかもしれない。


ともあれ、暴力描写が苦手ではない人には結構オススメ。