エヴァ改2

ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破 (http://www.evangelion.co.jp/)

シネセゾン渋谷にて鑑賞。
ようやっと観てきました。


前作の「序」がテレビシリーズの焼き直しの域を出なかったのに対して、今回は独自設定、独自ストーリーのてんこもり。
映像も謎のちりばめ方も良くて、面白うございました。
テレビシリーズや旧劇場版に比べると、取っ付きやすさが格段に増している感じはする。前は大人も子供も共感し辛い「困ったちゃん」だらけだったのに対して、今回のシリーズでは困った度がそれ相応のレベルに抑えられてて、初めて観る人でもすんなり作品に入り込める感じ。新キャラとしてエヴァパイロットを登場させているけど、旧作には居なかった類型的な「自分の命より勝つのが好きな戦争バカ」的キャラクターになっているのもその為だろうと思う(ただし、ミドルティーンの女の子にその役をやらせるのはアレだけど(苦笑) )
なんとなく以前と違って、庵野監督が「精神性の強い濃い物語」をどうやって観やすくするかを真剣に考えている感じ。
それと、「序」と同じように巨大構築物の描写が素晴らしい。きっと大山顕総裁やダムサイトの萩原氏あたりが喜びそうな映像ばっかり。非常に好ましい(笑)。
惜しむらくは、CGバリバリの巨大建築物と手書きのキャラクターの落差がちょっと気になるレベルになってきた事。これはまあアニメとして描く以上しょうがない話かもしれんけどね。


ともあれ、「序」を観た人は観ておいて損は無いです。
だだ一つ心配なのは、例によってラストで大風呂敷を広げすぎな感じがするので、ちゃんとラストに物語を収束させる事が出来るのか不安な事。いくらなんでも、またアレ(?)をやったら怒るよ(笑)。