紳士服屋はウィスキー屋の…

キングスマン:ゴールデン・サークル (http://www.foxmovies-jp.com/kingsman/)

MOVIX亀有にて鑑賞。
で、


ちゃんと面白かった。(笑)


いや、キックアス2の事も有ったのでマシュー・ヴォーン、続編大丈夫か? という心配は有ったけど、前作程じゃないかもしれんけど、まあ面白かった。
相変わらず、細かい事を言ったらおかしな部分も有るには有るんだけど、そういう事を気にする種類の映画でもないので問題なし。そして相変わらずスローとクイックを断続的に織り交ぜたカメラを振り回してワンカットに収める演出も健在。もはやこれが無いとキングスマンじゃない感じがする。
で、まあ最初から驚いたのは前作のラストの王女とのアレは007的なお遊びだと思ってたら、ちゃんと今作まで引きずってた(笑)。いやはや。
でもって、これは前作と同じなんだけど、エグジーの喋り方がイギリスの庶民のそれな部分と前作で仕込まれた「礼儀正しい」喋り方がコロコロ変わるのが可笑しい。英語が分からなくても、喋りの違いがちゃんと分かるので、字幕版の方が良いと思う。というか、吹き替え版だと、どうやって処理しているのか気にはなるけど。


それと、今回から登場したキングスマンの盟友的組織であるステイツマンがウィスキー・メーカーだというのが面白い。そりゃイギリス人からすればアメリカのウィスキーなんざ二級品(だと思ってる)よな。
とはいえ、ハル・ベリーの無駄遣い感は強い。しかし、こんな小さい役をよく引き受けたよな。(しみじみ)


ちょっとだけ気になるのは、やはり彼方此方で言われてはいるけど「悪役」のジュリアン・ムーアが頑張ってはいるけど、悪役としては迫力不足。まあ前作のサミュエル・L・ジャクソンと比べるのは可哀想ではあるけど。
あと、ちょっと悪役としてのクセが少なく感じるのは、前作のヴァレンタインと違って行動に「僅かだが理がある」と思わせる部分が有るからかも。ここら辺は、映画を楽しみながらも(良い意味で)ちょっと考える部分。


そうそう、前作でアレだったハリーの処理は結構気を使って辻褄をあわせてはいた。*1とはいえ、だとすると「前作のヴァレンタインの一件の時にステイツマン達は何をやってたんだよ?アメリカはお前らのシマじゃないのか?」という部分は、ちょっと苦しいと思う。(苦笑)


ともあれ、前作を観た人には当然オススメ。前作を観ていない人は今すぐDVDでもBlu-rayでもネット配信でもなんでも良いから観ておいた方が面白さが違うと思うとです。

*1:ハリーはあのまま普通の人になった方が幸せだったかも…という部分は結構考えさせる…。(謎)