カムバック・サーモン?

砂漠でサーモン・フィッシング (http://salmon.gaga.ne.jp)

ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞。
で、


うーむ、ちと残念。


という感じ。
砂漠の国イエメンに川を引いて鮭が釣れるようにしたい、という荒唐無稽な無理難題からの導入部は面白そうなのだけど、その無理難題をどうやって克服するのかは余り描かれずに、どこかで見たような陳腐なラブ・ストーリーに着地させてしまったような印象。
まあ、期待していた部分が違ってたみたいなので、半分はこちらの所為なのだけど、それにしても導入部が面白そうだっただけに残念。


つーか、日本人だったら全員気付くと思うんだけど、鮭が遡上する川にしたければ、成魚を川に放すってのが間違ってる。そこは人工孵化させた稚魚を放して川に帰ってくるのを(川の環境を維持しながら)待つというのが正しいだろうに。三峡ダムの技術者の話を聞くより、まず日本で鮭の人工孵化をしている人達に話を聞くべき。日本のカムバックサーモン運動をなめんな!(笑)
という感じなので、肝心な理屈の部分がとてもとても気になって仕方なかった。(苦笑)


しかし、1つちょっと良かったのがイエメンのシャリフ役の人がとても良い顔をしている事。喩えて言うなら、室伏広治が戦場に行って地獄を見て帰ってきたような顔(なんだそれは?)。いやー、そのくらい深みの有る良い顔をしているんだよ(苦笑)。


ともあれ、イギリス人以上(だと思う)に鮭に深い思い入れを持っている日本人には、とても(悪い意味で)気になる映画でございました。ぶっちゃけ、あまりオススメは致しません。(苦笑)