謎テイスト映画

ドライヴ (http://drive-movie.jp/)

ヒューマントラストシネマ有楽町にて鑑賞。
で、


とても不思議な映画。


もうこれは書いちゃって良いと思うけど、ストーリーの下敷きは正体不明の流れ者が母親と子供を救う話、つまり「シェーン」だ。
てか、シェーンを下敷きにした映画は沢山あるのだけど、この映画はどれにも似ていない。というか、シェーン・オマージュに限らず、この映画に似ている映画を私は知らない。
アクション? そう、たしかにアクションもある。ラブストーリー? たしかにラブストーリー的な部分もある。カーチェイス? もちろん表題通りカーチェイスもある。
しかし、不思議な事にその手の既存の映画と全く似ていない。(しかも、それらを期待すると肩透かしを喰らう)
細かい部分をあげると、不思議なカット割りが多かったり、話の省略の仕方が大胆だったり、極端にセリフが少なかったり、主人公が徹底して正体不明だったり*1、重要な場面になるとBGMが突然消えたり、と色々あるんだけど、それらを全て包括して「映画そのもののテイストが不思議」な感じ。
それから、予告編や公式サイトで語られるような宣伝文句は、全く信じちゃ駄目だ(笑)。いや、嘘はついていないのだけど、この映画の本質はそこじゃない。という感じ。


うーん、色々書いたけどこの映画は予告編や宣伝じゃなくて本編を観ないと全く判らんよなぁ。という訳で、絶賛大オススメ中。つーか、私はこの映画が大好きだ(笑)。


でも、前述の通り極端にセリフが少ないので説明台詞に慣れきった人には全く判らん映画なのかもしれんね。(苦笑)

*1:名前も出てこないんだよ、これが。