Wrong Place, Wrong Time あるいは誰が彼を殺したか?

ルート・アイリッシュ (http://route-irish.jp/)

銀座テアトルシネマにて鑑賞。
ストーリー等は公式サイトを参照のこと。
で、


重い。


ストーリーその物はフィクションではあるけど、恐らくはこれに似た話は山ほど有ったんだろうと思わせる映画。というか、その中で語られる民間軍事会社、戦闘、誤射、殺人、証拠隠滅、謀殺、拷問、テロ、その他諸々は、完全に現実なんだな。その事実だけで、相当に、重い。
でもって、主人公のファーガスが問題の核心であるところの民間軍事会社からスピンアウトした同業者という時点で、もう行き着く先はほぼ見えてる。何を追求して何を明らかにしても、それは自分に返ってくるというのは最初から分かっている。にもかかわらず彼は徹底して追求していく。しかし、彼が辿着いたのが本当に事実なのか…? という部分は微妙に暈されている。
というような展開のミステリー&サスペンスの部分はとても良くできている。
イラクやアフガンで起きている事の告発という要素はゼロではないけど、主題では無い感じ。
映画は主人公と同じ目線で、誰が「彼」を殺したのか? そしてイラクで「彼」の身辺に何が起きたのか? を突き詰めていく事で、主人公と共に苦悩していくようになってる。
なので、どうしようもなく重い。


ネタバレになるので、これ以上書かないけれども、まあ重い映画。ではあるけれどもミステリー&サスペンス要素も良いので、かなりオススメ。
とりあえず観れ。