日米密約問題雑感
外交に密約は付きもんなんで、というより何でもかんでもオープンにする事のほうが危険だ。
なので、密約自体は不思議でも何でも無いんだが文書を捨てたり引継ぎ時に説明しなかった官僚はいただけない。
たとえ約束が秘密であっても、国と国で交わした事である以上、証拠は残さなければいかんよ。今回は相手がアメリカであって、向こうで文書が公開されているから証拠が残ったけど、これが他の国だったら「そんな約束知りませんよ、証拠が有るんですか?」とバックレられたらどうするのかと。*1
それと、もう一つ思ったのは岡田外相と民主党は今でも野党気分なんだなぁ、ということ。
この密約問題を調査するのは構わないけど、今後どうするのかが全く分からん。
核を持ち込みそうな米軍の艦船が日本に近づいたら毎回臨検でもやるつもりなのかな? 出来たら大したもんだけど、そーゆー話も、なし。
この調査の後で民主党が出来そうな事は、官僚叩きのネタにする事と、次の参院選で自民党を攻撃するネタにすること。それと支持率の下がった民主政権への風当たりを減らすこと。
…って、どれも国の為の事じゃないよな(苦笑)。
それに、
叩くだけってのは「野党の仕事」だ。
政権与党であるなら、重要なのは「じゃあ、これからどうするか?」の部分。というか、今はあんたらが「どうにかしなきゃいけない」立場なんだよ。
そーゆー自覚が有るのかな?
*1:密約というのは日本に不利な約束ばかりではないんである。
