脱獄でも監督は逃げてはいけない

板尾創路の脱獄王 (http://www.datsugoku.com/)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
うーん、なんか惜しい。
脱獄を繰り返すのに何故か毎回簡単に捕まる囚人、鈴木の謎と、それを探る看守の話として脱獄&ミステリー風味で進むストーリーは悪くない。コメディを期待した人は裏切られるけど、まあそれはしょうがない話なので問題無し。
けど、途中一回、そして最後の最後で、シリアスな映画にする事から逃げてる感じがするのが残念。
いや逃げてるというよりは、真面目にやってる自分が恥ずかしくなっちゃったのかもしれないけど、これはベタでも良いから最後の最後までシリアスで貫くべきだったように思える。
やっぱ、お話を作る側は恥ずかしくなっても逃げちゃいかんよ。
あと多少荒が見える部分もチョロチョロ有るが、まあこれは目をつぶれる程度。むしろ、日本が戦争に突き進んでいる頃という時代背景が巧く生かせていなかった感じで、ちょっと残念。


で、オススメかと問われたら…監督が逃げてなければ悪くなかったんだったんだけどね、という感じ。


そうそう、予告編にあった一部のシーンが本編に有りませんでした。これは多分狙ってやったんだろうなぁ(苦笑)。
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