プロップ・ガンの世界

「BIG SHOT~日本映画のガン・エフェクト~」 納富貴久男 著 (ISBN:4862525520)


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日本という世界一銃火器に関する規制の厳しい国で映画に鉄砲(もちろん実銃ではない)を出す為にはどういう事が必要なのかが非常に詳しく書かれていて面白い。また、押井守北野武といった監督達のインタビューでそれぞれの映画における銃火器の扱いについての違いが良く分かる。面白い。
納富氏の言っている「一般の方って意外とモデルガンとか信じちゃうところがあると思うんですが、僕、最初から信じてませんでした。本来は映画の現場で使えるレベルのものではないはずなんですよ」という言葉には、元モデルガン・マニアだった私としては激しく同意(笑)。モデルガンはすぐ壊れるし火花は小さいし、火花はカメラに映らないし*1で全く使えません。(キッパリ)

*1:玩具用の火薬は燃焼速度が極めて速い。人の眼には残像で火花が見えるけど火花が出ている時間は(カメラのフレームレートである1/30秒や1/24秒より)ずっと短い。なので、コマとコマの間に発火すると全くフィルムに映らない。