TOKYO! (http://tokyo-movie.jp/)
遅まきながらシネマライズにて鑑賞
アメリカ、フランス、韓国で活躍している3人の監督によるオムニバスなのだけど、3人が3人ともに日本のイメージが微妙にズレている感があって、それがまた味になっているという印象。
「インテリア・デザイン」監督:ミシェル・ゴンドリー
映画監督の卵とその恋人が東京に出てきてからの世知辛い話…かと思ったら、物語は途中で大きくズレて行って…という話。
いやいや、藤谷文子さんが可愛い。決して美人というタイプではないけど(失礼)*1、後半に大森南朋さんの後ろから覗く姿が凄く魅力的な表情で、この監督はコレが撮りたかったんじゃないかと思ってしまった。
ストーリーもちょっと不思議な感じのショートショート風で良いし、異論は有るかもしれないけど私は3本の中で一番好き。
「メルド」監督:レオス・カラックス
これはネタバレで言っちゃいけないのかと思ったけど、冒頭のBGMもアレだし要所々々に出てくる効果音もアレだし、なにより公式サイトに書いてあるので OK だと思うけど、これゴジラだ(笑)。
ラストの字幕に書いてあったアレもそういうコトでしょ?
というか、この監督にとって日本と言えばゴジラなんだな(笑)。
「シェイキング東京」監督:ボン・ジュノ
ひきこもりとピザのデリバリーの女の子の話。
正直な所、内容からすると、ここまでアートっぽい撮り方する必要あったかなぁ? という感じがする。
話としては良い感じなんだけど、誰もいない東京がどう観ても「TOKYO NOBODY」だったり、とりあえず地震で済ますという感じがちょっと気になる。というか、どうしても地震の無い国から来た人の感覚なんだな、これが。「TOKYO NOBODY」な世界の映像化も、既に牧瀬里穂主演の「ターン」という映画で見事に映像化されているので、どうしてもそっちを思い出してしまう。
ただ、ひきこもりが一杯ってのはアイデアとして面白いので、短編じゃなくてもうちょっと膨らませばもっと面白くなったんじゃなかろうか?
参考: