堤的娯楽映画

20世紀少年 第一章 (http://www.20thboys.com/index.html)

ちと時間を作って観てきた。
いやー観ちゃいましたよ。
で、
面白いやん(笑)。
いや、原作を読んでないのでいろいろ釈然としない部分も有るには有るし、(短時間にストーリーを押し込めたせいか)ケンヂ以外の仲間がどういった思いでケンヂの行動に賛同したのか良く分からんとかあるんだけど、正統派の娯楽映画として凄く真っ当に作ってある。
堤監督の映画は結構観ているんだけど、これは意外だった(笑)。
もちろん、ケイゾクやトリックで乱用されてた「人の行動を細かく切り刻んで短時間で見せる」ような演出はあるんだけど、それ以外の堤的な演出*1は殆ど見られないし、小ネタも殆ど無し。意外だ(苦笑)。
尤も、脚本に原作者の浦沢直樹氏が名前を連ねている以上、監督の権限で改変するのも躊躇われたというのもあるんだろうけど。
ともあれ、娯楽映画としては、ちゃんとしてるし。それなりに面白く見れるようになってる。
少なくとも、今までの堤監督の映画の中ではかなり真っ当な方だ。
家族揃って観れる娯楽映画としては、結構オススメ。


あ、前述の通り原作は読んでいないのだけれど、原作に強い思い入れがある人はそれなりに違和感があるかも。
上映時間2時間オーバーと長めとは言え、長編漫画をそこまで詰めるのはそれなりに難しいので、原作ファンの「思い入れのあるシーン」のカットは普通に有るでしょう。

*1:例えば向き合った二人の会話を全く別方向のカットにして細かく繋いで向き合っていながら向き合っていないようなカット割りとか