世界一厳しい…けどね

首相「日本の銃規制、世界一厳しい」 佐世保乱射事件に関し (http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/110253/)

今の日本で一番合理的な凶器は自動車です。*1
という冗談はともかく、銃火器の規制は法律としては世界一厳しいのは事実。
しかし、道交法と同じで法律を執行する側(つまり警察)がちゃんと働いていないのが問題。
今回だって、事件の前に住宅地で銃をむき出しで持ち歩いたようだけれど、本来ならばそれだけで処罰対象だったんだが…。

銃刀法 第二十四条の二
2  警察官は、銃砲刀剣類等を携帯し、又は運搬している者が、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して他人の生命又は身体に危害を及ぼすおそれがあると認められる場合において、その危害を防止するため必要があるときは、これを提出させて一時保管することができる。

地域住民からの苦情も出ていたようなので、この法律に照らして加害者から銃を取り上げる事が可能だった。
にもかかわらず警察はスルー。何故だ?
高千穂遙氏によると、猟銃の所持免許審査もザルだそうだ↓、

日々是口実 2007/12/16 (Sun) (http://www.takachiho-haruka.com/)

 実技講習会は射撃場でおこなわれる。数人で一組になり、散弾銃の分解掃除などを学んでから、実射をする。冒頭の説明のときから挙動がおかしかった男がいて、そいつが分解掃除指導のときに炸裂した。教官が席を外したとたんに渡された指導用の銃を放りだし、「こんなのやることはねえ。早く撃ちてえよ。俺は猟友会の会長と一緒に何度も狩猟に行っていて、銃はいつも撃ちまくっているんだ。こんなあほらしいマネ、やってられるか」と吠えたのだ。口調も見た目も、その筋の人そのままである(外観だけかもしれないが)。
 結局、その男は分解掃除は何もしないまま実射になり、あっさりと合格した。たしかに実射は慣れていて、うまかった。わたしは、あきれた。猟銃免許所持講習会は人間を見ない。ただ形式的にひらかれているだけである。審査は厳正でもなんでもない。参加すれば、誰にでも銃の所持を許可する。だから、今回の犯人も銃を持つことができた。近所の人たちが、危険だと警察に訴えても、無視された。厳正に審査して所持許可をだしているとうそぶいた公安委員会の言、もちろん、信じてはいけない。実態はわたしの書いたとおりである。

*1:事実だけどな。