不器用な二人

虹の女神 (http://rainbowsong.jp/)

池袋テアトルダイヤで鑑賞。
また上野樹里さんです。いや知ってて観に行ってるんですが(苦笑)。
で、内容ですがこれは結構いい映画です。
ベタベタな恋愛映画と違って、始る前に終ってしまった不器用な二人の恋愛の記録という感じ。むしろ、始っていない分だけ後を引く感じに仕上がっていて良い。
冒頭で突然飛行機事故で死んでしまう彼女と。劇中で彼女が監督、主演で作った映画の内容が微妙に重なるようになっていて、観ていてぐっと来る*1
岩井俊二プロデュースだけど、今回は監督をしていないせいか、いい感じで岩井テイストが薄まっていて他の作品より観やすいかも知れない。岩井俊二自身が監督をすると、かならず途中でイタくて美しくて神経を逆なでするような描写が入るけど、今回はそれは殆ど無し。見終わってからほっとした(苦笑)。
唯一、相田翔子さんの出てくるシーケンスだけは、全体から浮いているような感じがする。けど、これはこれで怖いけど可哀相な彼女の話という感じで良い。実際にあんな人が居たらちょっと困るけど。
エンディングの種ともこの歌も良い。アルバム「音楽」に収録されていたバージョンじゃなくて、新録版の方みたいだけど、相変わらずいい声でいい歌。

*1:でも大学生で劇中のあの映画を作ってたとしたら結構凄いよな。熊沢尚人岩井俊二の二人は同じような事をやっていたんだろうけど