何を今更…

日本 vs オーストラリア

すでに書いた通り 1-3 でオーストラリアの快勝。
で、今朝は予想通りファンもマスコミもジーコ批判花盛り。
なのは判るんだが、ジーコの無策は今までと全く同じだし、選手のコンディションを把握できないのは2003年(2005年ではない)のコンフェデ杯*1の時やアジアカップ*2の時と全く変わっていない。
正直なところ、何を今更という感じ。

じゃあ、何故今までジーコが監督を続けられたか?
たんにジーコは幸運だったのだ。
そう、運だけだ。
それは信じられないくらいの強運だった。

しかし、日本に「運も実力の内」という困った格言がある通り、ジーコの強運は実力だと思われてしまった。そして、それはジーコ自身にとっても成功体験として定着してしまった。

物事を判断する時に最も注意しなければいけないのは、過去の成功体験だ。
過去、あるやり方で成功してしまうと、その方法が正しかったかの検証を怠ってしまいがちである。
そして、次に同じような場面に立った時には、過去に成功したという浅はかな根拠だけで、実際の効果が検証されていない方法を再現してしまう。
今回だと、終了間際に大黒を投入するというのも、過去の成功体験によるものなのは間違いない。しかし、過去に大黒を投入して勝った試合では、ボールを充分キープできる状況でフィニッシュだけが決まらない試合だった。今回はオーストラリアの強烈なプレスでまともにボールキープすら出来ない状況にも関わらず、ジーコは全く同じ事をした。

げに恐ろしきは成功体験。

以前にも書いたかも知れんが(たぶん書いた)、ジーコが監督になってから「こんな内容だったら勝たないほうが良い」と思う試合が多くなっていた。
そんな事を思っていたのも、根拠の伴わない成功体験が残る事が危険だと思っていたからだったりする。

さて、一次リーグは残り二試合。ジーコは目覚めるか?

日本の得点場面、審判が誤審認める?(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060613-00000102-yom-spo&kz=spo)

そりゃ、どう見てもキーパーチャージですがな(笑)。

*1:この時は一日おきの試合で同じ選手を使い続けるという殺人的な選手起用で選手を潰しかけた。

*2:この時は決勝時点で中澤以外の選手は疲労のピークだった。相手が中国でなければ負けていた。