ブラック

七人の弔(http://www.office-kitano.co.jp/7tomurai/)

テアトル新宿で鑑賞。
上映直前に地震。ちょっと大きい。が、「当ビルは耐震構造になっておりますので、ご安心下さい」のアナウンスを信用して、避難もせず。映画も普通に上映。

で、内容。…ブラックです。ブラック・コメディみたいなのを期待していくと、ちょっと違っててがっかりするかもしれません。
しかしこの作品、予想よりかなり面白かった。予告編で内容の大部分をバラしているように思っていたのですが、さにあらず。大人が子供の臓器を売る話は、星新一ショートショート等で結構読んだ気がするけど、このラストはなかなか考えたオチになっています。
それにしても、この映画で登場するオトナ達は、そろいもそろって駄目人間のオンパレード。そして相対的に子供達は賢く描かれています。たぶん監督のダンカン氏は徹底した子供好きで子供の能力と可能性を絶対的に信じているんだろうと思わせてくれます。この映画、海外の映画祭等に出品するようですが、おそらくどこの国でも賛否両論の問題作になるのは確実でしょう。でも否定派の人にとっても「つまらない映画」とは言えない不思議な映画として評価される筈です。(公式サイトでも賛否両論が掲載されています。)

本当はもっと書きたいけど、込み入った話を書くと目一杯ネタバレになるので、後は観に行ってください。幼い子供を育てている親と、これから親になる人は絶対に観に行く事をお勧めします。内容がブラックだからと言って途中で退出しないように、途中で観るのをやめると絶対に後悔します。(ただし、子供と一緒に観るのはやめましょう。絶対に。)