終わらない歌を歌おう

リンダ リンダ リンダ(http://www.linda3.com/)

シネセゾン渋谷で鑑賞。
妙にリアルな文化祭ムービー。そうそう、オイラ達の時代は文化祭のコピーバンドと言えば、BOΦWY、レベッカ、プリプリ、TMネットワーク、そしてこのブルーハーツだった。懐かしい限り。*1
で、山下敦弘 監督のプロフィールを見ると、1976年生まれ。なるほど、そのくらいの世代かな(ちょっと下かもしれんが)。

内容は、というとコレがまた映画的なマジックを廃して、リアルに撮りあげていて面白い。一部でこの映画をスウィング・ガールズ的な映画だと思ってる人が居るみたいだけど、アレは徹底した映画的ファンタジー(つまり映画的嘘のカタマリ)であって、こっちはリアルな高校生ロックバンドの話なので全然違う。そこのところ、お間違いなく。*2
ボーカルのペ・ドゥナは年齢的に高校生はちょっとキツい(苦笑)かと思ったけど、それほど違和感は無かった。むしろ、言葉が分からないから適当にハイハイ言ってたり時折とんでもない大ボケ発言が出るあたり、実際の留学生っぽくて良かった。

個人的には凄く良かったと思うが、これを今の高校生とかが観て面白いと思ってくれるかはちょっと疑問。これはブルーハーツの曲やバンドブームに懐かしさを感じる事の出来る大人のほうがウケが良いんじゃないかな。そういう意味でも、スウィング・ガールズよりアイデン&ティティが良かったという人にはオススメ。(私はどっちも楽しめたけどね(笑)。)

ところで、軽音楽部の顧問に甲本雅裕氏が配役されているのは狙ったんですかね?(笑)
(役の上でもバンドブーム世代の教師って事だよな、これは。)

*1:でも、今の高校生がブルーハーツのテープを聴いて反射的に歌い、踊り出すってのどうだろう? 今のコってブルーハーツ知ってるかね?

*2:リアルに撮りあげたとは言え、そこは映画なので「実際には高校生バンドにあんなカワイイ女の子は滅多に居ないぞ」などとは言ってはいけない(笑)。