男子の本買い

失踪日記吾妻ひでお (ISBN:4872575334)


吾妻ひでお氏が二度の失踪とアル中の記録である。
買ったそばから、電車に揺られて一気読み。


壮絶、でありながら、大傑作である。
文学の世界では失踪やアル中から復活する「無頼」の人が結構な数いるのだが、漫画家では少ない。たしかに失踪する漫画家の数は結構いるのだが、その後復活する人が皆無であるからだ。
氏はそのなかでも数少ない「復活を遂げている」漫画家である。その復活の陰には、はこの本で一貫している自己を客観的に見つめてネタにする視線があったのだと思う。普通アル中の幻覚を見ている自分をここまで客観して、それを絵にまでして描けるという人はいない。道行く人が全て怖く見える幻覚というのは、絵として描くのは(後日、思い出しながらであっても)精神的にキツイ作業の筈なのだが、氏はそれをやすやすとやってのけ、さらにギャグとして成立させてしまう。
吾妻ひでおはやはり天才だとお思う。


この本、もっと多くの人に読んでほしい。なぜなら「入院後半のエピソードは続編にて」などと書かれているんである。このまま売れ行きが悪くて続編が刊行されなければ、泣くに泣けない。
とりあえず買え。私が続編を読むために。(笑)

「監督不行届」安野モヨコ (ISBN:4396763530)


何故か庵野秀明氏と結婚してしまった安野モヨコ女史の結婚生活エッセイマンガ。
自宅に帰ってから一気読み。(まただよ)


あくまでフィクション(笑)だそうですが、エキセントリックかつ幸せそうな生活でうらやましい限り(本心でそう言ってるのか?>自分)。しかし出てくるネタが濃すぎて判らないもの多し。巻末の解説を読んでも判らないモノがあって悩む。*1

青葉台駅チャリンコ2分」鈴木カオリ (ISBN:4093665214)

これも買ってきた。
電車男ならぬ自転車女とは、これいかに。

*1:直ぐに判るのは80年代のネタばかりだ。私がオタ風味だった時期はその程度の期間だったワケか? 東京在住でありながらコミケにも行った事無いんですけど。(笑)