茶の味

茶の味 グっとくるBOX 」(ASIN:B0006ZJB04)


昨日、今日の2日で本編と特典ディスクを鑑賞。


やっぱ面白い。本編は公開時に観てるんだが、それでもやっぱりしみじみと良い映画だと思う。
ハジメ君が憧れの彼女と囲碁に興じた後の下校途中の嬉しそうな顔とか、アヤノ叔父さんが初恋の相手と再会する*とんでもなく気まずいシーン*などには、石井監督の中の「男の子」の部分をすごく感じる。いいなぁ、いい映画だなぁ。


で、特典ディスクのメイキングやカンヌの映像も面白いです。それにしても出演者もスタッフも皆楽しそう。石井監督の基本的なスタンスが楽しい「場」を作り出す事にあるのがよく判る。坂野真弥ちゃんがあの歳(当時6歳)で、すでに「女優」なのが凄い。監督に「人間的には僕より立派かも」と言わせるプロ根性。カンヌの舞台挨拶でも全く物怖じしない、末恐ろしい6歳。(苦笑)*1


監督といっしょにカンヌに行った浅野忠信氏ですが。なんか毎年カンヌやベネチアやベルリンの映画祭に行ってるような気がします。毎回違う監督の作品でも「気が付くと浅野忠信が!!」という状態(笑)。もしかして日本人が思っているより海外では有名人なのかも。


で、石井克人監督の作品は「鮫肌男と桃尻女」、「PARTY7」、「茶の味」と殆どDVDで持ってることになる。
個人的に肌に合う監督なのかもしれない。*2

*1:すでに石井監督の次の作品「ナイスの森」(凄いタイトル)に出演が決まっているとか。

*2:あ、SABU監督の映画も殆どDVDで持ってた。こっちも肌に合うぞ。

ガイアの夜明け

今 本を売りにゆきます 〜純愛に泣くY世代を狙え〜(http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/index.html)

なかなか面白かった。
まあ、紹介されている小説はどれも個人的に食指を動かされるような物では無いのだけれど、小説の入り口というか入門編と考えれば、それはそれで良いのかもしれない。*1


ただ、正直なところ買いたい本はすでに絶版という状況の方を何とかして欲しい。最近は買おうか迷ったときには買っておかないと、あっという間に絶版になってしまう。*2
出版社としては、絶えず新作を出していく方が一定量の売り上げを確保できて嬉しいのかもしれないが、買い逃して絶版という思いを何度もしていると、「新作も良いけど旧作を安定供給してくれろ」と思ってしまう。
出版不況だか何だかしらないけど、せっかくの欲しい本が本屋に置いてないんだから買いたくても買えないんである。

*1:でも、前にも書いたけど「最初に読んだ小説だけど面白かった」という書評ほど当てにならないものもないんである。

*2:角川とか早川は凄い勢いで絶版にしてしまう。この2社の本は特に要注意。