そこにロボット愛は有るのか?

パシフィック・リム:アップライジング (http://pacificrim.jp/)

MOVIX亀有にて鑑賞。
で、


うーん、やらんとすることは判るけど…


という感じ。
まあ、無駄にハードルが上がってるパート2だからという感じもしないでもないのだが、なんか全体的に作り込みというかブラッシュアップが足りない感じ。
初っ端の前作のベントコスト司令官の息子の「商売」の部分からして、「おいおい、それはちょっとばっかし御都合主義過ぎやしないか?」と言う展開が続いて、ちょっと冷めてしまう。でもって、その前科者である筈のベントコスト息子がイェーガーパイロットに復帰したり、なぜか道中一緒になってしまう(ここお御都合主義っぽい)自分一人でイェーガーを作ってたアマーラが何がどうしてなんだかパイロット候補生になってしまう理屈がちょっと飲み込めない。てか、わざわざ何回もパイロットに成る為の試験を経験している人が居る横であっさりパイロットに成れちゃう人が居るってどうなんだ? 百歩譲ってベントコスト息子が「適性が異常に有るから」というが理由であったとしても、ただ自分でイェーガーを作ってただけのアマーラが審査も無い(様に見えた)ままパイロットにスカウトされるのは何なんだろう? イェーガーのメカニックにスカウトするなら判るんだけど…。
で、まあそれを(頭にクエスチョンマークを浮かべつつ)無理やり納得して観ていたら…(ネタバレにつき中略)、「なんでアンタがそれを知ってるのよ!、てかメール送る前に言えよ!」と思ってしまった。
さらに、これは上映時間の制約かもしれないのだけど、物語の舞台が米西海岸やら中国やらシドニーやら東京やらに移るのだけど、全くもって、どの街もみんな同じに見える感が凄い(笑)。 ぶっちゃけ全然移動してる感が、無い。関連して、東京が終盤の舞台になってるんだけど、まあ東京に見えない(笑)。「ガンダム像と逃げ回る女子高生でも出しとけば東京に見えるでしょ?」的なナメた姿勢が見え隠れするのが、とても不快だった。
さらに、ネタバレになるので細かくは書かないけどラスト付近の展開もまあ御都合主義のオンパレードで困ってしまった。


確かに前作も「こまけぇこたぁいいんだよ!」感が凄かったけど、ここまでヌケだらけではなかった。というか、戦う巨大ロボットに対する愛が有ったので許される部分も多かったと思う。
そう、なんか全体的にロボット愛が足りないんだな。


ギレルモ・デル・トロは本当にこんなんでOK出したのかなぁ…。


とまあ、まだまだ色々言いた事は有るけど、まあちょっと残念な出来でした。オススメかと問われると、何も考えないで「うわーすげーあははははー」って馬鹿になって観る場合以外は薦めません(笑)。