90年代の病んだ人々

リバーズ・エッジ (http://movie-riversedge.jp/)

MOVIX亀有にて鑑賞。
例によって(?)原作は読んでいない。
で、


90年代ってこんな重い時代だったっけ?


という感じ。
いやー、重い。というか、病んでる病んでる(苦笑)。
でもって、登場人物の殆どに共感できない。一番まともと言うか常識のこっち側(?)に居る(と思われる)若草ハルナにしすら、ちょっと共感できない。単に私が彼らより歳をとっているから…であれば話は単純なのだけど、それ以前にちょっと感性が違うっぽい。
…けど、こういう人達に惹かれる心理は分からんでもない。私自身は誰にも好感は持てなかったし、共感もしないけど。
で、この作品(の原作)がちょっとした時代のアイコン的に扱われていたというのも、なんとなく判った。「まあ、そうだろうね」という程度の理解だけど。


でもって、まあ、クドクドと書いてるけど、ぶっちゃけちょっと乗れなかった。(苦笑)


原作が合わなかったのか行定勲監督の演出が合わなかったのかは判らんけど、個人的にはちょっと乗れないタイプの映画でありました。
あ、たぶんこれは映画オリジナルの演出だと思うんだけど、要所々々で登場人物に謎のインタビューをするシーンがあったんだけど、この演出はちょとと面白かった。上映時間が足らなくて人物を描写しきれなかった事の苦肉の策だったのかもしれないし、ちょっと流れをブツ切りにする副作用も有るには有るんだけど、短時間に人物を判らせて、その代わりに話をきっちり描くという思い切りの良さは、ちょっと面白かった。
あと、エンドロールの曲が流れてきた時、どっかで聞いた声だな〜と思ったら小沢健二だった。というか、オザケンの真似をしている別の歌手かと思ったら本人だった(苦笑)。結構高音が辛くなってきたのかなぁ。(しみじみ)


ともあれ、個人的には乗れなかったけど原作のファンとかこの手の病んだ人達の話にある種の美しさを感じる人は観てみても良いんじゃないかな? という程度にオススメ。