ぼくのおじさん (http://www.bokuno-ojisan.jp/)
MOVIX亀有にて鑑賞。
で、
山下敦弘監督もこういうのを撮るんだなぁ。
という感じ。
いや、面白くなかったかと言うとそうでもなくて、個人的には割と面白かったんだけど…えーと、まあ全体的に凄くベタなんだな…。(苦笑)
正直、山下敦弘監督作品を期待して観に来ると、ちょっと肩透かしを食らう感じ。と言うか、監督に(本来のテイスト全然違う)プログラム・ピクチャーを撮らせたように見える。
で、映画自体の内容はと言うと、これはちょっとネタバレっぽい気もするが、まあ、ぶっちゃけ「インテリ寅さん」の趣。(苦笑)
なので、まあ確かにプログラム・ピクチャーだよな。という感じ。(苦笑)
ただ、そこはそれ山下敦弘監督の得意な「異常に気まずいシチュエーション」が、まあ旨い。観てる方が逃げ出したくなるような気まずさは健在であった。そして、主演の松田龍平がまあ見事に理屈っぽくてちょっと抜けてる「おじさん*1」を見事に演じていた。当然気まずい瞬間も。
松田龍平という人は大スターの2世として色々言われてきた部分もあるんだろうけど、私個人の意見としては、存在感も有れば演技の幅も広くて、もう既に父親の技量を超えている感じがする。*2
今回の「おじさん」も怪演と言っていい。
で、この「おじさん」の甥であり観察者(?)であるところ雪男くん*3は、まあ凄まじく観察眼が優れてて空気読みまくりで頭は切れて文章力も高い、と「こんな子供いねーよ」と言いたくなる*4感じで、まあリアリティは、ほぼ無い。(笑)
とは言え、「おじさん」の方もリアリティがほぼ無いので、この映画全体としては割と安心して観ていられる。(苦笑)
とは言え、正直「リンダ・リンダ・リンダ」とか「味園ユニバース」の山下敦弘監督の作品だから、と言う理由で観に行くと肩透かしどころか「なにこれ?」と怒り出してしまうかもしれない内容ではある。
なので、観に行く人はベタなプログラム・ピクチャーだと思って観に行ったほうが良いかも。という但し書き付きでオススメ。(苦笑)
