海をめざして翼をひらく♪

太陽 (http://eiga-taiyo.jp/)

角川シネマ新宿にて鑑賞。
で、


私は凄い映画を観た!!!!!!


驚いた。
なんかもう凄い。
ありがちなSF的設定を持ち込んではいるけど、コレは現代の差別や貧困や少子化や閉塞感や病気や犯罪等々のありとあらゆる問題をごた混ぜにしてぶち込んだ凄まじい映画だ。
粗筋やら何やらは公式ページを見てもらうとして、まあ凄い凄い!!
色々と示唆に富んだ、なんて言い方じゃ収まらない位の映画だった。これはもっと話題になってないとおかしい。


閑話休題。(落ち着け、私)


で、世界観がどっかで見た事あるなぁ、と思ったのだけど、橋の警備の制服で思い出した。コレは惑星ゾラと呼ばれる地球のイノセントとシビリアンの世界(?)に、とても似ている。てか、モチーフにしたんじゃなかろうか?(真相は知らない)
けど、この物語のノクスとキュリオという二種類の人類では、それぞれ強い部分と弱い部分が違っていて、必ずしもどちらが優位とは言えない仕掛けになってる。これは実際の人種差別とかと違ってフィクションだからこそ作れる部分ではあるのだけど、それがまあ巧い。そしてそれがクライマックスの展開だったりラストに関わったりもする。巧い。


物語の終盤は緊迫した場面、救いの無い展開が続いて、正直なところ息が詰まって見ていられない感じになるけれど、ラストでほんの少しだけ救い…にもまだなっていない微かな希望を見せてくれるので、ぶっちゃけ凄くイヤな話にもかかわらず後味は割と悪くない。この辺りも巧い。


ともあれ、あまり話題になっていなかったけど、これは凄い拾いモノ。なのに劇場はガラガラだったぞ。この映画はもっと話題になってないとおかしい(2度目)。
凄い映画、かつ凄く良い映画、かつ凄く面白い映画、なので観ろ!大オススメ!