金魚と作家と生と死と

蜜のあわれ (http://mitsunoaware.com/)

品川プリンスシネマからリニューアル・オープンしたばかりのT・ジョイPRINCE品川にて鑑賞。
で、


私はヘンな映画を観た!!


余談になるけど、今年はヘンな映画率高そうだ。(苦笑)
という戯言はともかく。
原作は全く知らないのだけど、この映画自体はまあヘンだ。(笑)
金魚が人間の少女の姿になって老作家と一緒に住んでいるとか、幽霊が出てくるとかを見てると、ファンタジー寄りなのかと思わせておきながら、実生活での愛人の影がちらほらするとか、病床に臥せっている妻が居るとか、いろいろと現実的な側面が見えたりして、まあリアリティラインが一定しない。


いや、実際のところ、この映画で描かれている事象を作家自らが文章に書いていたりするところを見ると、作家自身が作中に入っている様な印象も受ける。


いやいや、それよりも、(以下ネタバレにつき数行削除)ったりするあたりは、辻褄が合うと思う。


というストーリーに関するアレはともかく、主演の二階堂ふみ大杉漣が非常に良い。二階堂ふみは人間に化けた(?)金魚を小悪魔的に非常に「らしく」演じて良かった。露出が多かったり性的な場面があっても、そこは全くエロくならず、ただ可愛らしく演じていた。そう。金魚はエロくは無いのだ。そして大杉漣は自らの老いに直面しつつも金魚の少女の奔放さに振り回されたり感情をかき乱されたりする姿が凄く良かった。
そして、ストーリー的には少々付け足しっぽい印象もあるけど、高良健吾扮する芥川龍之介が、まあ素晴らしいくらいに芥川だった。これは、別の映画で芥川龍之介役が来そうなくらいの芥川っぷりが良かった。


ともあれ、芸達者な演者達による「ヘンな映画」を観たい人には結構オススメ。