ふむふむ

暑いな。

バケモノの子 (http://www.bakemono-no-ko.jp/)

またも、ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
で、


たしかに面白い、けど。


なんか「けど」が付いちゃう感じ。
前作の「おおかみこども」が母と子の物語だったのに対して今作は「父と子」の物語。
なのだけど、バケモノの世界を盛り込んだ事によって、ちょっとテーマが散漫になっちゃったのかも。
ただ、バケモノの世界そのものは結構興味深くて面白い。なんか香港とマラケシュを混ぜたみたいな街と、こちら側の世界と同じ部分と違う部分とか、かなり作りこんでて、観てるだけでちょっと楽しい。
けど、後半でこのバケモノの世界と人間の世界の往来が簡単になっちゃってて「こんな簡単で良いの?」と思わんでもない。
で、人間側の世界の話は、なんとなく「おおかみこども」で見た世界そのままで、まあ起きる事も人の感情の動きも「おおかみこども」をなぞってる様に見えなくもない。ああ、細田監督の世界観はこんなんなんだな、と言う感じ。
それと、終盤にかけて、それなりにカタルシス過多な場面が続くんだけど、えーと、なんとなく「力」の根拠とかそいういうのに納得できる伏線も説明も無さげで、ちょっと困惑してしまった。ぶっちゃけロジックが良く分からなかった。人間界に戻っても「ただの人」に成らないのは、なんでだ?(苦笑)


なんとなく、これは細田守監督による「聖戦士ダンバイン」なのかも。とか思った。(謎)


ともあれ、世界観的には面白いし、そこそこ映画的な盛り上がりもあるので、夏休みにお気楽に観るにはオススメ。かも。