Fの道

マッドマックス 怒りのデス/ロード (http://wwws.warnerbros.co.jp/madmaxfuryroad/)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
で、


評判に違わず面白い。


です。(苦笑)
今までのマッドマックス・シリーズの中でも、アクションに特化したように見える映画。
けど、マッドマックス2やサンダードームが「(幻想?の)楽園に向かって逃げる」話だったのに対して、この映画は「今現在、自分達が対峙している現実に落とし前をつける」部分があったりして、結果的に全く違う印象を残す。なので、表面的にはストーリーが無い様に見えて、実際は前2作よりも突っ込んだストーリーになっている。この辺の作りは凄く巧くて面白い。
とはいえ、やっぱり全体的にアクションシーンの分量が多くて、物語中で語られることの無いマックスの物語や女性戦士フュリオサの物語(一部だけ語られるけど)、そして何よりも独裁者であるイモータン・ジョーの物語が、とても気になってしまった。この辺は上映時間をもうちょっと長くしても良いから、劇中で触れてほしかった。
個人的には、イモータン・ジョーの過去には原作版ナウシカの土鬼初代神聖皇帝の様な物語(?)がある様な気がしている。というか、最初だけでも理想が無ければ国と呼べそうな砦のリーダーになる事も無かったと思うんだよね。結果として強権的な独裁者になったとしても。(勝手な妄想を語っております)
あと、この映画のラストは…ちょっと理想論に過ぎる感じはしないでもない。というか、この後、凄く大変な事が起きそうな気がしないでも無い。(謎)


それと、細かい事だけど、元のタイトルは「Mad Max : Fury Road」なんだけど日本題から消えてしまった「Fury Road」の部分がダブルミーニングになってるのね(謎)。そこまで判ると「怒りのデス・ロード」なんてダサいタイトルにする必要無かったんじゃないかな? とか思ってしまった。(苦笑)


ともあれ、そろそろ夏休み映画が公開されてきたので、それらの映画に押し出されて放映が終了する前に映画館で観ておく事をオススメしたい。
この映画は映画館の大画面で観る価値のある、観るべき映画だと思う。