天の茶助 (http://www.chasuke-movie.com)
ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞。
で、
どうかしてるSABU監督が帰ってきた！(良い意味で)
なんと言うか、弾丸ランナーとかポストマン・ブルースの頃のどうかしてると言うか、割とメチャクチャな感じのSABU監督が帰ってきた感じ。
ここのところ、ちょっと真面目と言うか、職業監督的に無難な作品が続いてたけど、ここにきて、撮りたいものを撮りたいように撮るという感じに、戻ってきたという印象。
悪い言い方をするとツッコミどころが多いと言うか、多すぎるくらいだけど、個人的にはポストマン・ブルースの頃の「映画的な嘘の塊」感がとても心地よかった。
なので、結構酷評される様な気もするけど、個人的にはこういう、行き当たりばったりでどうかしてる感じが馬鹿映画的で、好きだ。(笑)
「全ての人々は天の脚本家の書いたシナリオに従って生きている」そして「天から降りてきた茶助がそれを壊していく」というアイデアは面白い。けど、これって映画の作劇上「シナリオどおり」の部分と茶助が壊す部分の絡みが結構難しい、とは思う。
しかし、そこは帰ってきた(?)SABU監督の「どうかしてる」演出で乗り切っている感じで、個人的には面白いと思う。
そして「天のシナリオも他の人のシナリオとの絡みが有るので、必ずしも思い通りには成らない」という部分も面白い。
で、ラストのちょっと手前から「これはポストマン・ブルースと同じになっちゃいそう」だったのを、あえて変えたのかも。と思ってしまった。
その為に諸々の問題を解決せずに終わっちゃってる感じが、ちょっと気にはなった。
けど、それはもう、どうでもいい(笑)。
と言うわけなので、人によっては怒るかもしれないけど、個人的には好きな映画なので、ちょっとオススメしたい。
