殺し屋少女…なのか?

カイト/KITE (http://kite.asmik-ace.co.jp/)

ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞。
で、


いやぁ、キックアスって良く出来た映画だったなぁ。(しみじみ)


いや、なんかね、そう思っちゃったよ。(苦笑)
幸か不幸か原作となったアニメは観ていない。けど、まあ原作のあらすじを読む限り、結構違う話になっている印象。
てか、結構露骨にキックアスのヒットガールの部分を意識して、それを徹底してシリアス寄りにしている感じ。


で、それに失敗している様に見える。


まず、根本的にヒロインの女の子が全くもって強く見えない。と言うか弱く見える。劇中でも言われているけど、凄く迂闊。とても暗殺者として暗躍している様には見えない。うーむ…。
ストーリーも、こう言っちゃ何だけど、殴り込んで捕まって暴れて脱出して…殴り込んで捕まって暴れて脱出して…の繰り返し。それをコメディではなくシリアスでやられると、かなり辛い。90分という最近では長いとは言えない尺になのに、同じような展開を繰り返しちゃう。うーん…。
細部(と言えない部分も有るのだけど)についてもツッコミ所満載で、何度も「いやいやいやいや…」と言いたくなる部分多し。
でもまあ、色々と荒が有るのを90分という時間で逃げ切ろうとしている感じは、ちょっと分る。あまり逃げ切れてないけど。(苦笑)
ただ、流石にサミュエル・L・ジャクソンが暑苦しい位の眼の演技で迫ると、それはそれで迫力が有って良い。けど、正直サミュエル・L・ジャクソンの無駄づかい感が半端ない。
それと、主演のサワ役のインディア・アイズリーという女優さんは、相当な美少女なのは間違いない。って、オリヴィア・ハッセーの娘さんなのね。知らんかった。まあ、確かに、クロエ・グレース・モレッツよりは癖の無い美少女顔ですよ。うん。*1


あ、それと、元のアニメはR-18指定でエロ要素の有る作品だったみたいだけど、この映画のR-15指定はエロじゃなくてバイオレンス要素の方なので、この映画ではその部分を期待しちゃ駄目です。(苦笑)


と言う訳なので、サミュエル・L・ジャクソンの暑苦しい顔とインディア・アイズリーの美少女っぷりを見たい人は観れば良いと思うけど、まあオススメはしません。

*1:でも、個人的にはクロエ・グレース・モレッツの癖の有る顔の方が好みです。(マテ