さよなら歌舞伎町 (http://www.sayonara-kabukicho.com/)
テアトル新宿にて鑑賞。
で、
評判に違わず面白い。
つまらん評価ですまないが、まあそう思った。
ストーリー的には歌舞伎町のラブホテルを中心とした所謂グランドホテル形式の群像劇。そして一応の主役である染谷将太演じるラブホテル店長は、主人公と言うより(ある一部を除いて)受動的かつ傍観者的な狂言回しに近い配置。
なので、本当の主役はホテルに集う人々全員という感じがして、登場人物それぞれのドラマが微妙に付かず離れず的な展開を示して、決して奇を衒った絡み方をしないあたりが、凄くリアルで心地よい感じで非常に私好み。
尤も、登場人物が揃いも揃って良い人ばかりと言う感じは無いでもないけど、それが微妙にファンタジー的なベールをかけた様な印象を持たせて、それなりに心地よい映画になっている印象。
各登場人物の物語をチマチマと語るのも興醒めなので詳しくは書かないけど、一つだけ韓国人カップルの女の子の方が、まあどこの観音様だよという位に良い人過ぎる(笑)。前述の通りに良い人揃いの登場人物の中でも、ちょっと度が過ぎてる感じ。けど、まあこういう人が居ても良いよねという感じがするので、それはそれで良いと思う。
という具合に、個人的にはとても好きな種類の映画である事は確かなので、個人的に大オススメ。
でもって、この映画の舞台となっている歌舞伎町に程近いテアトル新宿で観る事が出来たなら、観賞後に横断歩道を渡って花園神社にお詣りして、その向こうのホテル街を散策して、新大久保界隈を散歩するのをオススメしたい。そうすれば、本当に映画世界の中を歩いている様な不思議な気分が味わえる、筈。
…ただし、深夜は止めておこう。(苦笑)
おまけ:映画の舞台となったラブホテル(実物)
