マンガ的

海月姫 (http://www.kuragehi.me/)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
原作は1巻を(Kindleで)無料で公開してたので、その導入部だけチラっと読んだだけ…。
で、


うわー、マンガだー!(笑)


という感じ。
いや、もう予告編から既にマンガ的雰囲気を醸し出していたのだけれども、本編はそれ以上にマンガ。
もう徹底的にリアリティ・ラインが低くて、というか、やっぱりリアリティ・ラインもマンガ。
登場人物の言動やら行動やリアクションも徹底してマンガ。演技というより原作をトレースした感じ。
確かに原作がマンガなのだけど、それをそのまま実写でやると、それはそれでイタイものだなぁ。とか思ってしまった。
マンガ原作の実写化と言うと、どうしても原作とイメージが違うとかなんとか批判されがちだけど、まあキャラクターを原作通りにトレースしようとすると、こういう事故が起きるのだなぁ。(しみじみ)

マンガのノリであっても、それで効果的に映画が面白くなればよいのだけど、ちょっとテンポ悪い感じはしないでも無かった。こういうタイプの映画だったら三木聡監督が演出してたら、ちょっと面白くなったかもなぁ。とか勝手な事を思ってしまった。(苦笑)


しかし、トレース具合としては主演の能年玲奈のそれは結構凄いレベルではある…のだけど、もしかするとこの人はマンガ原作の実写化しか出来ない身体になってないか? と心配にならないではない。
それと、中盤以降は太田莉菜からちょっと目が離せなかった。いや、この人、本当にパトレイバーのカーシャをやった人だよね? という感じ。確かに原作そっくりにトレースしてるけど、この人でやる意味が有るのかなぁ? と思ったら、ああ成程そういう事かぁ。確かにカラシニコフとかドラグノフで狙撃しそうだもんなぁ(?)。
…でも、この「モデル・太田莉菜」にこの役をオファーするのは結構度胸有るよな。(謎)


ともあれ、個人的には今一つという感じはしたけれども、こういうノリが好きな人達は確実に存在しそうなので、そいう人達には、オススメ。かも。