山のなあなあ

WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜 (http://www.woodjob.jp/)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
で、


わりと、バランスをとった作りでまあまあ面白い、かな?


と言う感じ。
内容的に矢口監督のハッピーフライトの時と同じ感じの「お仕事系映画」なのだけど、ギャグとリアルのバランスが割と絶妙に、リアルな話は説教臭くなく、ギャグは嫌みにならないバランスを保ってる感じ。
とは言え、まあそこは矢口監督なので、駄目な人の駄目っぽい部分に映画的な誇張は有あるっちゃぁ有る。(笑)


うーん、でも全体的に話が平板な感じがしないでもない。終盤で山の怖さの描写は有るし、その後に山の神性の描写に繋がっているのだけど、それ以外の部分がちょっと平板な感じ。
何よりも主人公の平野君の成長をあまり深く描いていない感じがした。なんか、気がついたら一年経ってたみたいな印象がちょっと有った。
主人公やその周囲の人達は、序盤はステロタイプで書き割りみたいな描写だったのが、終盤にようやく人として肉付きが付いてくる感じではあるのだけど、それは成長を描くというのとはちょっと違う印象。「やっと、この人達が人間っぽい感じになってきたなぁ」と思ったらもう終わり、という感じ。


全体として、バランスはとってるんだけどシリアスな山の話として観ればいいのか、(矢口監督お得意の)コメディとして観ればいいのか、ちょっと迷う感じは有った。少なくとも、宣伝文句の「矢口史靖監督最高傑作」という感じは、しない。苦笑


ともあれ、矢口監督作品のファンであったら、観てみる価値は有るとは思う。まあまあオススメ、かな?