正義とスーパーヒーローとそして…

キック・アス ジャスティス・フォーエバー (http://kick-ass-movie.jp/)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
で、


面白い!


けど、前作ほどじゃないかも。(苦笑)
というのも、前作のコミカルで荒唐無稽で痛快な描写は全体的に控えめ。むしろ、スーパーヒーロー(達)が実際に存在した場合に向き合う現実をちゃんと描こうとしている部分が多い。何より前作では(何故か)殆ど登場しなかった警察との絡みが描かれる。コメディ的な部分はむしろ悪役側に全部持っていった感じ。
でもって、これは今作のテーマっぽいのだけど「悪を倒すために活動する事はむしろ社会を物騒にしていないか?」というのをちゃんと描こうとしていた。てか、それは自衛の為という名目の銃火器によって街に危険を及ぼしている「アメリカの抱える病理」その物という感じもする。これって結構深い。


で、それはそれとして、クロエ・グレース・モレッツは相変わらず可愛い(笑)。
何が良いって、典型的な美人と違う微妙なダサ感とちょっと地味目の顔(褒めてます)、それでいて強いというギャップが凄く良い。
さらに、演技力的には前作よりずーっと巧くなってる。(手放しで褒めてます)
格闘シーンは前作も凄かったけど、今作はさらに総合格闘技的な動きが多くてMMAファン的な視点から見てもちょっと面白い。


あと、ちょっと気になったのがキック・アスことデイブ君は前作で「神経をやっちゃってて痛みを殆ど感じなくなってる」という設定が有ったと記憶してるんだけど、それは無しになったの? と思ったら公式サイトではまだ設定が生きてた。だとすると、辻褄の合わない描写が結構有るような…。(苦笑)


さらに気になったというか字幕版限定の問題なんだけど、町山智浩氏が監修したという字幕は……うーん、ちょっと長い。ニュアンスまでちゃんと表現したいのは判らんではないけど、ちょっと字幕を追ってると画面を見るのがおざなりなる感じ。字幕の字数制限って伊達じゃないんだよね。


ともあれ前作を面白く観れた人には当然オススメ。観るべし。