ラウダとハント

ラッシュ/プライドと友情 (http://rush.gaga.ne.jp/)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
で、


とんだおっさんホイホイである。(笑)


いや懐かしい。(笑)
と言っても、正直、ラウダ&ハント時代の直撃世代では無いのだけど、F1とニキ・ラウダは知っていた。いや、殆ど「サーキットの狼」からの知識ではあるけど。(苦笑)
その程度の知識だったので、ラウダが大クラッシュによる大火傷から奇跡の復活を遂げた年に、こんなドラマが有ったのは知らなかった。いや、凄い。
ストーリー的には実話ベースなのでちょこっと調べれば殆ど解ってしまうのだけど、結末を知っていても二人の主人公のドラマとレース映像は充分楽しめる。いやはや、事実は小説よりも奇なり。普段はネタバレを極力書かないようにしているのだけど*1この映画に関しては、ネタバレとか結末とか既に知ってても良いと思う。
しかし、ラウダの緻密で真面目で職人肌な感じと、ハントの奔放で自由で天才肌な感じは好対照で良い。よくこの二人の天才が同時期にサーキットにいたものだ。出来すぎだなぁ。
そして、ニキ・ラウダジェームス・ハントも本人に非常に良く似ている。と言うか似せている。ちょっと検索すると当時の二人の写真なんて幾らでも出てくるので見てもらえば直ぐわかる。
さらに、レースの再現映像が凄い。主人公二人の駆るフェラーリ312、マクラーレンM23、6輪で知られるタイレルP34*2、まだJPSがスポンサーだった黒いロータス77、どれもこれも現在では博物館モノの車体が並ぶシーンは圧巻。しかし、もったいない事に、主人公の二人の車以外は本当にチラっとしか映らなかったり*3、さーっと流して撮られたりしている。本当ならレースのシーンばかりを1時間くらいぶっ続けで観たい感じ。と言うか、見せろ。(笑)
まあ、レースのシーンは既に一番知られている部分ではあるのでストーリー的には時間をかける必要はなかったのだろうけど。
それと、もう一つ気になったのは、クライマックスの日本グランプリがあまり富士スピードウェイに見えない事。富士のホームストレートはもうちょっと広いぞ(笑)。これを気にするのは日本人だけかもしれないけど。
そして、ラストのラウダとハントの邂逅のシーンは余りにも出来すぎているのでフィクションだろうとは思うけど、問答の内容とラウダ本人によるモノローグはそのままラウダとハントの生き方を象徴していて、この映画のテーマその物という感じで、良い。


ともあれ、今モータースポーツが好きな人、かつてF1が好きだった人、サーキットの狼スーパーカーに狂った世代の人にはオススメ。

*1:だから内容について殆ど書かない事も多い(笑)。

*2:当時はティレルなんて洒落た言い方じゃなくてタイレルと呼んだのだ。

*3:ノーズからフロントウィングにかけての形が好きだったブラバムなんてちょっとしか映らなかった(苦笑)。