ブースケといっしょに(違)

ヌイグルマーZ (http://ngz-movie.com/)


新宿バルト9にて鑑賞。
で、


井口昇監督を野放しにしてはいけない!(笑)


いや本当に。
監督を野放しにすると結構な予算をつかって、こんなのを作っちゃうんだなぁ。とか思った。(笑)
いや、まだ今回は大槻ケンヂの原作が有ったからこの程度で済んだのかもしれんけど。*1
もう、殆ど監督が「俺が撮りたい絵」を実現する事に徹底した感じで、ストーリー的には破綻してるわ、演技が全然アレでもお構いなしだわ、この人は何故出てきたのか解らないわ、全然弾が当たらないわ、いろいろクサイ台詞が多いわ、それどころか最初から最後まで説明台詞ばかりだわ、明喩とか暗喩とか伏線とかどうでもよくなってるわと、もう最初から最後までツッコミどころだらけと言うか、ツッコミどころしか無い(笑)。
この映画を見ながらツッコミを入れたら、ツッコミっぱなしどころかツッコミが映画の進行に間に合わないかもしれん。(笑)
それでも、監督が撮りたかったであろう殺陣と特撮は相当がんばっている。とは言え、特撮は今風の物ではなくて監督後のみのアレ(?)ではあるけど。
それと、「この話でPG12なのはなんでだろう? ゾンビが食い散らかすシーンも控えめだし…」と思っていたら、終盤に確かにPG12相当のシーンが…けどこの展開必要だったかなぁ? とか思った。いや、前述の通り全てツッコミどころなのでアレなんだけど…。(苦笑)
しかし、中川翔子と2役で出ずっぱりの武田梨奈は相当頑張っていた。中川翔子のヌンチャク・アクションはマリリン・マラソンのピアノパートとピッタリ合って凄く良く決まっていた。そして武田梨奈のハイキックは相変わらず美しい。


ともあれ、井口昇監督が中二的感覚で撮りたい絵を撮った感じの映画なので、そういう妄想を笑って観られる人と、井口昇河崎実に代表されるようなアレな映画を笑って観られる人にはオススメ。*2

*1:それでも、相当原作から逸脱しているっぽい。

*2:今でも私の中では井口昇河崎実は同じ箱に入っている。(笑)