世界は上下で出来ている

エリジウム (http://www.elysium-movie.jp/)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
で、


おおお、面白いやないかい。(笑)


いや、正直なところ細かい粗は無いではないけど、全体として気になるレベルでは無い感じ。それもこれも、息をつかせない感じのスピーディーな演出の所為だと思う。いや、スピーディーな演出のお陰で細かい所を考える時間が与えられない感もあるけど。(苦笑)
とは言え、全体としての話はそれなりにしっかりしてる。そして、下手な説明よりも短いエピソード的なシーケンスを挟み込んで全体の世界観を短時間で理解させるのに成功してる。そこはとても好感が持てる。
前作の「第9地区」の大ヒットのお陰か、今回はマット・デイモンジョディー・フォスターと言ったビッグネームを使えるようになったみたいだけど、作品のテイストは以前と変わらずかなりしっかりした世界観を用意して、そこで登場人物が勝手に動き始めるような作風になってて、そこはやっぱり面白い。
まあ、確かに「シャトルを撃墜する為の武器がソレなの?」とか「あの人が市民を解放する決意をする動機付けが無くない?」とか思わないではないけど、前述の通り上映時間中はその事を深く考える余裕を奪うようにピンチやサスペンスが続くので、あまり気にならない。むしろ、ジェットコースター的に次から次へと展開するので、ちょっと疲れる感じが無いではない。(苦笑)
エリジウムと地球の世界観は、逆ガンダム的。と言うか「逆襲のシャア」の世界観をそのまま地球とコロニーの関係を逆にした感じ。相当ガンダムの世界観を参考にしてるのかも*1もちろん、そこには富裕層と非富裕層の階級闘争的な物語を被せているのだけど、それをあまり意識しなくても近未来SFアクションとして楽しめるようになってて面白い。


ともあれ、世界観もストーリーもしっかりしたSFを観たいのなら、かなりオススメ。

*1:まあ、、監督は日本のアニメ好きみたいだし。