俺俺 (http://ore-ore.jp/index.html)
ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞。
で、
いやぁ、良い感じに意味不明だ(笑)。
リアリズム側から見れば、もう本当に意味不明な展開多数…なのだけど、コレってば基本的に「不条理劇」だから問題無い感じ。誰もグレーゴル・ザムザが虫になった理由なんて聞かないよね? そう言う事(笑)。
前半は三木聡監督の今までの作品にもあったようなコネタ付きのコメディ・パートで、後半は同じ三木聡監督作品でも「熱海の捜査官」的な、いやそれ以上の、かなり思い切った不条理劇になってる。と言うか、たぶん原作のテイストは後半部分に近い感じがする。いや、読んでないけど(笑)。
で、観る前はビリーミリガン的な映画を想像してはいたのだけど、実際に観ると映画全体のテイストはビリーミリガンと言うより火浦功の「お前が悪い！」という感じ。(なんだそれ?)
でもって、ラストが…とある古典SFのラストみたいだなぁ…とか思ってしまった。これもまあ観て確かめて下さい(笑)。
とまあ、全体的には結構面白い映画になっている。
亀梨君が主演だからと言って所謂アイドル映画には全く成っていない。三木聡監督作だからそりゃそうだ、とも言えるけど。
しかし、不条理劇だからと言っても、気にならない所が無いでもない。ラストちょっと前にちょっと衝撃的(ちょっとね)なシーンが有るのだけど、その瞬間は「ほほう」と感心しそうになるのだけど、ちょっと考えるとその前の登場人物の行動と整合性取れてないよなぁ…。と思ってしまった。*1
って、ココは詳しく書いたらネタバレも良い所…なので深くは書くまい。
ともあれ、ちょっと不思議なテイストの不条理劇として結構オススメ。
主演が主演なので客層に若い女性が多いのは我慢しよう(笑)。
*1:何故アノ人はアノ人をこの瞬間まで生かしておこうと思ったのだろうね?(謎)
