ちゃんと頑張ってる貴方へ

すーちゃん、まいちゃん、さわ子さん (http://sumasa-movie.com/)

ヒューマントラストシネマ有楽町にて鑑賞。
で、


これは、正直にちゃんと頑張ってる人の話。


序盤こそ、「30代女性あるある」風味で始まるのだけど、全体として観るとタイトルの3人が不器用だけど正直にちゃんと頑張って日常を生きる姿を描いた、割とちゃんとした映画。
女性でない私でも多々共感する部分があるから、日常をちゃんと生きている女性なら多分かなりの大共感で絶賛しそうな感じ。けど、安易で有りがちな「良い話系ファンタジー」に落とし込む事はしていない。ちゃんと微妙な迷いや不安を残している辺りに作り手の良識というか矜恃が垣間見えて、かなり好感が持てる。


で、主演の柴咲コウは「メゾン・ド・ヒミコ」の頃と似た感じの役なのだけど、それよりもさらに「ちょっと悩んでる女性」を演じるのが巧くなってた。真木よう子は「SP」以降のバリバリ働いててちょっと疲れたりする「いつもの真木よう子」という感じ。寺島しのぶは例によって「どんな役も出来る寺島しのぶ」。でもって井浦新染谷将太の二人が「病んでない普通の人」を演じているのが凄く不思議な感じ。ぶっちゃけこの二人は病んでる役でばかり見るもんなぁ(苦笑)。


序盤を観てると
「ああ、男はこう見られてるんだな。そして、そのイヤな男達の端っこの辺りにきっと私がいるのだ…」
とか思ったりする部分が無いではない(苦笑)。ちょっと気にならない事もない…。
まあ男だって何も考えてない訳では無いのですよ。って私は誰に言っているのだ?(苦笑)


ともあれ、女性に限らず「ちゃんと頑張ってる人達」にオススメの映画。
でも、ぐうたらの私でもそこそこ楽しめました。(苦笑)