映画のような実話の映画(?)

アルゴ (http://wwws.warnerbros.co.jp/argo/)

ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞。
で、


いや、面白くて良く出来ている。


映画のベースとなる実話を知ったのはつい最近。てか、この映画を紹介してたラジオでだった。
正直、こんな映画みたいな計画が実際に有ったのも驚きなら、それを実際に実行したのも驚き、さらにそれもちゃんと成功しちゃってるのが一番の驚き。
という実話が有るので、結末は判っているのだけど、それでもちゃんと映画として盛り上げて手に汗握るような出来になってる。それだけでも結構な好感触。史実そのものが相当にドラマチックかつスリリングだったと言うのも有るのだけど、イランがアメリカを批難している会見にダミー映画の公開台本読み合わせの映像を合わせて、両方の発言の内容が微妙にリンクするように作っていたり、これはたぶん脚色なんだろうけど時系列を合わせて脱出劇がギリギリのタイミングだったようにするとか、演出が巧くて面白い。それだけじゃなくて、主人公の息子の部屋にスターウォーズのポスターがあったり、テレビで「最後の猿の惑星」を放送していたりと、時代を感じさせる演出も巧い。さらに、緊急事態で過酷な作戦にもかかわらず悪乗りと言えるくらいにハリウッド側スタッフがノリノリだったりする辺りも凄く巧い。
正直、どこが脚色で実際と違うのかは知らないのだけど、どれもこれも「さもありなん」という感じで作られていて、映画としての隙があまり無い感じ。
まあ、ラスト付近にハリウッド映画的な盛り上げどころを作っているのは流石に脚色だろうとは思うけど、それは映画として成立させる為の部分なので、まあ問題なし。


と言う訳なので、もう普通にオススメ。とりあえず観とけ。