キュインキュイン♪(謎)

鍵泥棒のメソッド (http://kagidoro.com/)

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。
で、


ふむふむ。やっぱり面白いなぁ。


正直な所、「運命じゃない人」や「アフタースクール」の時程はスッキリするようなパズル的な謎解きは余り無い。
けども、その代わりに内田けんじ監督らしからぬ(失礼!)ラブストーリー…と言うか「恋」の話になってて、そこはちょっと驚く。
とは言え、そこは内田けんじ作品なので、終盤に「おっ!?」と思わせる種明しは有るのだけど、そこは主題じゃなくて、売れない貧乏役者のちょっとした行動から数珠繋ぎに事態が動き出して結果メインの3人の人生が変わる、その瞬間を描きたかった印象。
ついでに恒例の様にこの作品も「性善説に基づいたファンタジー」にもなってる。何しろ最初のシーンをアレにする*1辺りに「この映画はリアリティ寄りの映画じゃ有りません」という宣言の意味合いが強い。ラストもまたしかりで、リアリティよりも意図したファンタジー的な幕引きを狙った印象。これは否定的に捕らえる人もいるかも知れないけど、この監督のテイストなんだろう。
それでも結果として映画の質が高いので、個人的には全く問題無し。


それにしても、堺雅人は「下手な役者」の演技が巧いなぁ(笑)。


そんな訳でちょっとしたきっかけで事態がコロコロ動いていくような「お話」を観たい人にオススメ。
運命じゃない人」や「アフタースクール」を面白く観れた人にも、もちろん大オススメ。観るべし。

*1:ストーリー的には多少前後しても成立はするんだよね。